Dr.コウの病気教室(3限目:病因的診断)

エナ、じゃあ、今日はこの前いってた、『病因的診断』について少し話してみよう

なんか聞いたような気がするピ。病因的診断ってどういうこと?

コウ「病因的診断っていうのは、病気がどんな原因で起こっているかを調べることなんだ。病気の原因にはいろいろあって、それぞれの原因について説明するよ。」

エナ「どんな原因があるの?」

コウ「大きく分けると、血管性、感染性、自己免疫性・炎症性、腫瘍性、変性、代謝・内分泌性、機能性の7つがあるよ。ケガなどの外傷性もいれると8つかな」

エナ「ふーん、難しそうだけど、順番に教えてほしいピ!」

コウ「じゃあ、まずは血管性から。これは血管に問題があることが原因で起こる病気だよ。たとえば脳梗塞や心筋梗塞がそうだね。血管が詰まったり破れたりすることで、血液がうまく流れなくなって起こるんだ。」

エナ「血管が詰まるって怖いピ!」

コウ「そうだね。でも、生活習慣を改善することで予防できることも多いんだよ。」

コウ「次は感染性。これはウイルスや細菌、カビなどの病原体が体に入って病気になることだよ。風邪やインフルエンザ、結核などが代表的だね。」

エナ「それはわかりやすいピ。次は?」

コウ「次は自己免疫性。これは体の免疫システムが自分の体を攻撃してしまうことで起こる病気なんだ。たとえば関節リウマチや全身性エリテマトーデスがそうだね。」

エナ「自分の体が自分を攻撃しちゃうなんて不思議だピ!」

コウ「本当にそうだね。次は腫瘍性。これは細胞が異常に増殖して腫瘍を作ることで起こる病気だよ。がんがその代表だね。良性腫瘍と悪性腫瘍があって、悪性腫瘍ががんだよ。」

エナ「がんは怖い病気だピ。でも、早く見つければ治ることもあるんだよね?」

コウ「そうだよ、早期発見が大事なんだ。」

コウ「次は変性。これは体の組織や細胞が変化して機能しなくなることで起こる病気だよ。たとえば認知症で多いアルツハイマー病や、体がだんだん動かなくなるパーキンソン病がそうだね。」

エナ「年をとるとそういう病気になりやすいのかな?」

コウ「うん、そういうことが多いね。」

コウ「次に代謝・内分泌性。これは体の中でエネルギーや物質を作ったり壊したりする過程に問題があることで起こる病気だよ。糖尿病や高脂血症が代表的だね。」

エナ「食べ物や運動が関係してるのかな?」

コウ「そうだね、生活習慣が大きく影響することが多いんだ。」

コウ「最後に機能性。これは体の構造には問題がないけれど、機能に問題があることで起こる病気だよ。たとえば過敏性腸症候群や片頭痛がそうだね。」

エナ「なるほど、体のいろんなところに問題があることがわかるピ!」

コウ「そうだね。こうやって、全体像をまずはとらえてみると、少し勉強しやすいかもしれないね。」

エナ「うん、わかりやすかったピ!少しずつ勉強していこうっと。」

コウ「その意気だよ、エナ。少しずつ一緒に勉強していこうね。」

エナ「わかったピ!」

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