おすすめの本:40歳の壁をスルッと越える人生戦略

著者の尾石晴さんは,妻が以前からファンで,彼女の勧めで知りました.年間300冊の本を読み,ワーキングマザーとして管理職も経験し,現在は独立して「自分業」に専念している晴さんならではの学びがたくさんありました.

ひとつ挙げるとすると,晴さんのペルソナに関する考えが非常に考えさせられるものでした.「ペルソナ(persona)」とは、サービス・商品の典型的なユーザー像のことで、マーケティングにおいて活用される概念です。この本の中で,晴さんは,自分中心のペルソナを設定するということを語っておられます.自分が関わって心地のよい人をペルソナとして設定することで,快適な仕事につながるというものでした.
これが、医療者である私からすると目からウロコでした。
医師は、どのような患者がきても逃げたら負け(と私は思っていますが間違っているかもしれません)。つまり、どのような症状の患者でも、まずは初期対応をし、自分なりの判断を下し、自分が対応できるなら対応し、そうでない専門分野ならその専門家につなぐというというのが医師の仕事です。つまり、患者を選ぶことはできず、対応に困る患者さんとなんとか向き合うという、かなりエネルギーを使う職業であることを改めて気づかされました。

晴さんは自分が関わることで心地よいと思うペルソナを対象として、様々なサービスを提供し、その仕事自体にやりがいと報酬(金銭的にも、精神的にも)を得ている。医師も金銭的報酬以外のものもないわけではありませんが、コスパは悪いです(ただし、まれに感謝され、心が通じ合ったときの感動は大きいですが)。自分に合ったペルソナを選ぶことに対する利点・欠点も晴さんはこの本の中で述べていましたが、彼女もその欠点を克服する方法を模索しているようです.

自分ももう少し心理的負担が軽く、やりがいがあり、自分でコントロールが可能な職業を持つことができるのか。この40歳の壁(残念ながら40歳は超えてしまいましたが)をなんとか乗り越えていこうと思った次第です。

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